今年はどんな行動ができましたか?
自ら率先して起こした行動はどのくらいありますか?
そもそも皆さんが行動する時のトリガーは何でしょうか?
以前も何度かお伝えしていますが、
人間は「苦痛を避け、快楽を求める」生き物です。
残念ながらこの原理原則は普遍的なもので、何も意識せずに生活している人はこれに抗えないものです。
①苦痛を避けるパターン
- 怒られたくない
- 失敗したくないから
- 解雇されたくない
- 嫌われたくないから
- プレッシャーから逃れたいから
などがあります。
②快楽を求めるパターンは
- 承認されたい
- 誰かに好かれたい
- 給料を上げたい
- 達成感を味わいたい
- 頼られたい
などです。
この2つの大きな違いはなんでしょうか?
苦痛を避ける場合、行動のトリガーは「他人」や「環境」である事が多く、力が強いですが自発性がないため、活動が一時的です。
快楽を求めるパターンの場合、行動のトリガーは「自分」です。自分が腹落ちしてメリットを感じた場合行動に移すことになり、それは客観的なメリットがなくても行動が持続するものです。
(ふつうに考えて理解できないことをずっと続けている人とかいますよね)
であれば、快楽を求めて自由に生きていけばよいかというとそうではないですよね。
マズローの5段階欲求を見るとよく分かります。
下の3段が危機回避に繋がりやすい欲求ですが、これらの上に快楽を求めるような欲求が成り立っているということです。
つまり、危機回避が優先されてしまうということです。
営業の場合、どんなものがあるか想像できますか。
自分が課題に直面して必要に迫られている場合は買うものは決まっていたり行動や決断はとても早いと思います。
一方で、何かを達成したりメリットを受けるのは安全な状態で自らの欲求を認識して動くわけなのですが、通常はそこまで深く考えている人は多くありません。
つまり、顧客の行動を促すトリガーは基本的には危機回避がベースになっているので、メッセージも危機感を伝えることが行動を促すきっかけとなります。
次のステップとして継続して購入・行動するには、より上位の欲求を満たすようなメッセージが必要になります。
自分自身の今年の行動はどうでしたか?
目標や目的に向けた上位の欲求を元に行動を起こせていたでしょうか。顧客との対話の中では相手の欲求を意識できたでしょうか。
今年は特にコロナという環境要因があったため、多くの行動が周囲に依存していた年ではないかと思います。
そんな中でも自分の目標を見失わずに活動できた1年であって欲しいものです。